品質管理
澤井牧場では上質な肉を消費者へと提供するため、厳格な品質管理に注力しています。
農林水産省の飼料規制を遵守し、BSE(狂牛病)発生阻止を徹底するため、牛に与える飼料は細心の注意を払って管理をしています。
近隣の工場の食品残渣を牛に与える際も、厳しい品質検査をして安全面の確認をとってから与えています。
新たな子牛を買い付ける際も特に気を配ります。
子牛は大変デリケートで、牧場へ迎え入れた際は長時間の輸送でストレスがかかっている状態なのです。
まずは胃に優しいものを食べさせながら、慎重に体調を回復させストレスを軽減していきます。
牛はストレスも含めた健康状態を万全にして育つことで質が良くなります。
新たに迎え入れた時から牛にとって良い環境を整えることで、後々大きな違いが出てくるのです。
澤井牧場で牛を20か月間、トータルで30か月間の肥育をしていきますが、最初に第一胃という器官を大きくしていきます。
牛には胃袋が4つあり、第一胃を大きくしておくことで、一度でかなりの量を食べ込むことができるようになるのです。
牛自身も早く大きく成長し、体力がついていくのです。
牛の寿命は12~13年ですが、それを2~3年という短期間の肥育で質の高い赤肉の和牛にするため、
牛に優しい環境を整えた万全な管理体制を徹底しています。
澤井牧場は農場HACCPに認証されており、従業員と作業場の清掃、洗浄、消毒など、
衛生管理計画を作成してスタッフに周知徹底し、衛生管理状況は常に記録し把握しています。
牧場内、従業員同士だけではなく、外部から入ってくる納品や視察の方々にも衛生管理の指導をし、
牧場内を歩くため白衣や長靴を着用していただきます。
厳格な品質・衛生管理を根底に、消費者のみなさまのもとへ安心安全な肉をお届けする牛づくりを心がけています。
農場認証HACCP
について
澤井牧場は農業における衛生管理や持続可能な日本の農場経営の取組みに関して一定の基準を満たしています。
公益社団法人中央畜産会が定める農場HACCPに認証されており(澤井牧場 第2牧場)、肉牛の牧場としては全国で4番目に認証していただきました。
一般財団法人日本GAP協会(通称JGAP)にも認証登録されており(澤井牧場 第2牧場)、農場の持続性に向けた取り組みを遵守しています。
GAP制度のさらに上位であるアジアGAP、グローバルGAPも視野に入れているところです。
このJGAPと農場HACCPに認証されていることにより、澤井牧場製の近江牛の3割を海外へ輸出しています。
その輸出先でハラール認証が必要な国がいくつかあります。
ハラール認証とは、豚やアルコールを含むものを食べることが禁止されているイスラム法に則って生産されたものであることを、
認証機関に認めていただく制度です。
インドネシア、マレーシアやサウジアラビアなどアジアや中東はハラール認証が必要とされます。
澤井牧場はJGAPと農場HACCPに認証されていることで、イスラム協会よりハラール認証も受けています。
澤井牧場製の牛肉はイスラム圏にも供給が可能であるというお墨付きとも言えるところです。
ハラール認証取得の農場であると表に看板を掲げていますので、車で通りかかったアジア系外国人の方が時々訪ねてくることもあります。
澤井牧場が近江牛の生産をして、海外に輸出もしていることに驚かれるご様子です。
そういった外国の方に、バイヤーの紹介をお願いして親交を深めさせていただくこともあります。
澤井牧場は各認証機関から認定され衛生的にも農場経営の取組みに関しても信頼をいただいています。
さらにハラールの認証もされていることで、同業他社と一線を画すハードルが高い農場であることを自負しています。